1月末に納車されてから800kmほど走行し平均燃費は25.8km/lと期待していた通りですが、燃費性能だけでなく、乗って安心！と言える新型シエンタです。今まで乗った中で印象に残った点について、納車後のインプレッションということでお届けしていきます。インプレッション第三弾は安全性能、総合満足度編です。
トヨタ最新の予防安全装備てんこ盛り
新型シエンタにはトヨタの最新安全装備がこれでもかと満載です。
オートパーキングブレーキ非搭載で足踏み式のパーキングブレーキなのですが、「レーダークルーズコントロール」は停止保持機能付きですので、渋滞で一時的に停止してしまう場合でも、ブレーキを踏むことなく停止状態を保持してくれるので、高速道路での渋滞発生時には快適そのものです。
さらに「レーントレーシングアシスト」を有効にしておけば（もちろんステアリングは握っておかなければダメですが）、ほぼ操作することなく巡行することができます。とくにレーントレースは白線に近づいたら戻すといったような制御ではなく、車線の中央をビシッと維持してくれます。下手な週末ドライバーよりも運転がうまいかもしれません。また、さらにすごいのは、緩いカーブでも不安感なくレーントレースしてくれるのは当然で、LCCとの組み合わせにより、きついカーブの場合は減速してレーンキープする機能も備わっていて、その速度＆ステア操作も自然で非常に有能です。
また高速道路では特にですが、「プラインドスポットモニター」が付いていることによって、後方車が近づいた際にドアミラーが光って知らせてくれるので、レーンチェンジの時に助かります。高速道路では、急に後方からバイクが迫って追い抜かれることがあるのですが、その場合に効果を発揮してくれます。こちらも、後方車検出感度や光の輝度も3段階で調整が可能で、自分好みに設定することもできます。
衝突回避機能の「プリクラッシュセーフティ」では、自転車や歩行者、バイクの衝突回避支援もついていて、さらに交差点の右左折時にも対応、注意するに越したことはありませんが安心して運転できます（ちなみに、まだ作動したことはありません）。
まだ装着車が少ない「プロアクティブドライビングアシスト」では、前方や割込み走行車が近づいたときやカーブでの減速支援、歩行者に対する操舵・減速支援といったリスク先読みのサポートを有効にでき（初期設定ではオフ）、ヒヤッとするような場面を未然に防いでくれます。
自分は常時オンで使用してますが、下り坂のカーブや見通しの悪いカーブでは、本当に自然に減速支援をしてくれるので、違和感がほぼないどころかベテランドライバーのような運転技術で、感動するレベルです。運転に不馴れな人には本当に使ってほしいです。
あと暗闇で便利なのは「アダプティブハイビーム」でZグレードだけの装備ですが、先行車や対向車の光の当たる部分だけを遮光し、それ以外は明るく照らしてくれるという機能で、夜間の走行が圧倒的に楽です。新型シエンタの前に乗っていた車はフィットeHEVだったのですが、ヘッドライトが暗くて夜間の運転は非常に酷でした。
さらに、Ｚグレードだけの装備としてドライバー異常時対応システムを搭載、レーントレーシングアシスト制御中にドライバーの無操作状態が長く続くと、音と表示と減速による警告をしてくれて、さらにはハザード・ホーン・ストップランプで車外に報知しながら減速停車までする機能です。あまりお世話にはなりたくない機能ですが、万が一の場合には事故を防いでくれるので、有事の際はあってよかったと言える機能です。
その他、紹介しきれない機能もまだありますが、トヨタ車では最新のさまざまな安心安全装備てんこ盛りです。現状では文句なしの満点です。安全性を重視したい方は新型シエンタを選んでおけば、本当に間違いないです。同じトヨタ車でも古い世代のものや他社のOEM（ライズ等）では、まったくADAS（先進運転支援システム）の性能が異なるので、きちんと見極める必要がありますので、注意が必要です。
安全性：10点
総合満足度は86点
納車後インプレッションということで、3回に分けてお届けしましたが、最終回では総合満足度を発表します。
第一弾では、デザイン：9点、質感：7点、居住性：9点、ユーティリティ：10点とデザイン性、居住性はかなりの満足度でしたが、質感がやや残念な結果でした。続く第二弾では、ハンドリング：8点、乗り心地：8点、静粛性：8点、パワートレイン：8点、燃費性能：9点とかなりの高得点。さらに今回（第三弾）では、安全性：10点という満点の評価でした。以上10項目によるインプレッションの結果、総合得点は、、、、
総合評価結果：８６／１００点
でした～。
かなり甘口の評価になってしまいましたが、新型シエンタはマイナスポイントが少ない良い車だと考えます。しかしながら、良い車とはいえ残念ポイントはいくつかありますので、それはおいおい記事にしていきます。
