【ドラレコDIY】簡単取り付け手順を大公開!コムテック前後カメラを購入し新型シエンタに取り付け。

ドラレコDIY
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新型シエンタにはドライブレコーダーが標準搭載されています。ですが、標準搭載のドラレコは前方のみとなっていて、さらに操作性も悪いため、前後2カメラ同時記録可能な市販品のドライブレコーダーを購入。さっそく自分で取り付けをしてみた、ということで、その取付方法や手順を大公開していきます。

標準搭載のドラレコについては、こちらに投稿しています。

購入したドライブレコーダーは定番のコムテック

購入したドライブレコーダーは、定番(?)なんですが、前後2カメラのコムテックZDR035です。

2年前の2021年4月に発売された製品ですが、日本製で3年保証と安心感があり、性能的にも、暗闇でもノイズが少ないソニー製のSTARVISセンサーをフロントカメラ、リアカメラともに搭載していて、昼でも夜でもナンバーまで認識できる鮮明な画質を実現しています。
前後とも168°の広角レンズを使用しているため、死角が非常に少ないのもポイントです。リアカメラが非常に小さいことも購入に至った理由の一つです。

また、SDカード32GBが付属しているので、買って取り付けたらすぐに使えるのも良いところです。
ドライブレコーダーでトラブルになりがちな、SDカードへの記録の信頼性についても、記録と削除の繰り返しによるデータの断片化を格段に抑えたファイルシステムを採用しているため、SDカードをフォーマットする頻度が大幅に減っています。
さらにSDカードチェック機能により、データが破損していた場合は液晶表示で異常を知らせてくれ、あれっ撮れてない!なんてことが無いようにするための工夫が施されています。

ドライブレコーダーは、主流の前後2カメラ型だけでなく、ミラー型や360°撮影対応型もあり、どれを買ったら良いのか非常に迷います。
自分も特にミラー型のものは最後まで比較検討していましたが、結局、壊れた時の安全性(表示ができなくなってバックミラーが使えなくなる?)や夜間の画質の荒さが懸念されますし、価格も高めなことを考えると、前後2カメラ型の方が信頼性高くリーズナブルと判断し、ZDR035を選択しました。

ドライブレコーダーは本当に機能や価格でピンキリありますが、買ってすぐ壊れたり使いにくかったりということがあるので、なるべく信頼性の高いものを選択するようにしましょう。安物に飛びつくとロクなことはありませんので。

自分で取り付けをする理由

ドライブレコーダーを購入、取付するパターンは大体4パターンあります。

1.ディーラーオプションを購入し、ディーラーで取付てもらうパターン
2.カー用品店で市販品を購入して取付てもらうパターン
3.通販で市販品を購入して、カー用品店で取付てもらうパターン
4.通販で市販品を購入して、自分(DIY)で取付るパターン

やっぱり格安で仕上げたいですよね。

並べた数字順で安くなっていくのですが、
1の場合は一番高くドラレコ本体が4万円程度+取付工賃が2.5万円(2.5H x 販売店が独自に定めた単価[=1万円程度])と合計6.5万円程度、
2の場合は本体+取付工賃で4万円程度、
3の場合は本体2万円程度+取付工賃1万円として合計3万円程度、
4の場合は本体2万円程度+取付工賃0円で2万円程度、
と販売価格や取付工賃はばらつきありますが、おおよそこのような価格差になるのではないかと考えます。

自分で取り付けることで、こんなにも格安で手に入ることを考えると、かなりお得ですよね。なるべくお金をかけたくない場合に有効ですし、差額で別のものを購入することもできます。

ただし、自分で取り付けるため、何か取付上の不具合があったとしても、もちろん自己責任ですので自分で責任の取れる方以外はチャレンジすべきではないです。また、自分で取り付ける際には、ある程度の経験と知識が必要ですので、情報を多く収集して臨む必要があります。

フロントカメラ位置が悩ましい

さて、それでは早速自分で取り付けた体験談を書いていきます。

ドライブレコーダー フロントカメラ設置

まずはカメラの取り付け位置を決める必要があります。フロントガラスに取り付ける場合、保安基準で明確に定められていて、上部20%の範囲内か下部150mmの範囲内に取り付ける必要があります。

また、先進運転支援システム用のカメラおよびその周辺に日差しを和らげるドットが印刷されていて、ベストポジションに前方カメラを配置することができません
なおかつ中央寄りでドット印刷を避けると運転席側でも助手席側でも目線の上あたりになり、視界の邪魔になります。

そこで苦渋の選択ですが、右端上部に取り付けることにしました。ぎりぎりワイパーの動作範囲内となっていて雨天時も録画に問題もなく、視界の邪魔になるのはイヤだったので、この位置になりました。

固定したい位置に仮止めして、電源を入れ録画時の画角を確認します。Aピラーが少し画角内に入り込み死角ができてしまいますが、前方は純正搭載のドライブレコーダーもあるので、これで良しとします。画面を見ながら上下左右の角度を調整し、位置が決まったら両面テープでしっかりと固定します。

リアカメラの位置決め

続いてリアガラスへの取り付け位置を決めていきます。リアガラスは保安基準では特に明記がないですが、バックミラーや振り返って後方確認をするときに、カメラが視界の邪魔にならないところに設置する必要があります。

ドライプレコーダー リアカメラ設置

雨天時のことを考えると、ワイパーの動作範囲内に設置する必要ありますが、自分はカメラが目立つのはイヤだし、視界を邪魔するのもイヤなので、結局、ワイパー範囲外のストップランプ真横に設置する事にしました。

リアガラスには熱線が通ってますので、カメラに映らないように熱線と熱線の間に来るように配置します。こちらも仮止めして、仮配線して前方カメラ本体と接続し、電源を入れ録画時の画角を確認します。

画面を見ながら上下左右の角度を調整し、位置を決めて両面テープでしっかりと貼り付けます。取り付けマニュアルにも書いてありますが、窓ガラスは付属のクリーナーできれいにしてから、貼り付けることを忘れないように、作業を行っていきます。

取り付け時に改めて良いと感じたのは、リアカメラの小ささです。投影サイズは38(W) x 30(H)と、メガネのレンズ一枚よりも小さいと言ったらわかりやすい(?)、まあそのくらい小さいってことです。当然ながら運転席から見ても視界に入りにくく、外から見ても新型シエンタはプライバシーガラスということもあって存在が全く分かりません。

ドライブレコーダーはあおり運転に対して効果があるということですが、あえて存在をアピールしなくても録画はされているので、個人的には外から見て分かりにくくても良いのではないかと考えています。

リアカメラの配線

カメラを固定したら今度は配線をしていきます。まずはリアカメラからの配線を行います。

ドライブレコーダー バックドア配線

配線を目立たなくするために、ストップランプのランプの配線を通す穴を利用します。ハックドア内に配線を通すため、ボディ側に配線を通す蛇腹チューブを外して、ストップランプ側から入れた配線をうまく引き出します。

次に、蛇腹チューブに配線をボディ側に通します。蛇腹チューブは隙間が少なく引っかかって通しにくいのですが、その場合は配線ガイドやシリコンスプレー(以下リンクにおすすめを貼っておきます)を使う事によって、容易に通すことができます。
無理やり通そうとすると、蛇腹に傷をつけたり破れたりするので、十分注意して作業を行う必要があります。

続いて、ボディ側のDピラー内部に配線を通していきます。

ドライブレコーダー Dピラー配線

ラゲージ左下にあるパネルを開けて、奥の隙間から配線が出るように上部の蛇腹チューブの穴から配線を落とし込んでいきます。なかなか通らずにイライラしますが、めげずに根気よく作業を進めます。

ここまで配線が通ったら、あとの作業は格段に難易度が下がります。
配線を全て引き出し、蛇腹チューブを元の位置にはめ込みます。スペースが非常に狭くはめ込みにくいですが、ここも根気よく行います。シリコンスプレーをするとはめ込みやすくなります。配線をパネルの隙間から出るようにしてパネルを閉めます。隙間が少ないので、カッター等で目立たない場所に配線を通すところに切り込みを入れると、綺麗に通すことができます。

続いて後席のステップカバーのところまで配線を引き回し、スライドドア下のステップカバーに押し込んで助手席の方まで引いていきます。

ドライブレコーダー 助手席配線

助手席のところまでステップカバー内に押し込んだ配線を、今度はフロアマット下を通して運転席側まで引き回します。フロアマットで隠れるので、これで良いのです。

リアカメラからの配線を運転席のフロアマット下を這わせてAピラーの上まで上げていきます。

フロントカメラの配線

ドライブレコーダー Aピラー配線

ドライブレコーダー本体に、まず電源プラグと先ほど引き出したリアカメラの配線を繋ぎます。配線に少しゆとりを持たせた状態でフロントガラス上部の天井との隙間に配線を押し込みます。

続いて、Aピラー側もカバーとフロントガラスの隙間に沿って配線を押し込んで行きます。ガラス下まで配線したら、今度はダッシュボードとAピラーカバーの隙間を通し、ドアを開けた時に目立たないように隙間に沿って押し込みながら、足元のパネルの隙間に配線をと通して、フロアマットまで落としていきます。

ドライブレコーダー 運転席配線

Aピラーから落としてきた電源コードは、シガーソケットに接続し、配線はフロアマットで隠します。
リアカメラの配線も余ったら束ねて、フロアマット下に隠します。

以上で配線は完了です!自分の場合、兄にも少し手伝ってもらい、正味2時間ちょっとの作業時間といったところでした。配線の作業に苦戦すると丸一日作業時間がかかってしまう事もあるので、暗くならないうちに終わるような時間に作業開始するようにしましょう。

最後の仕上げ、動作確認

さてここで、肝心な動作確認を忘れてはいけません。配線は1対1でしか繋がらないので、初期不良や配線が断線していなければまず間違いなく動くはずですが、心配な場合には配線を隠したり、蛇腹チューブを元に戻す前に配線をあらかた通して動作確認をしてから、後処理をすることをお勧めします。

あっさり動作確認が終わったところで、次に設定変更なのですが、これについてはほぼ初期設定のままで問題ないです。自分は前後カメラの同時表示をしたかったので、その表示設定を変更したくらいです。大きな画面をリア側にしておき、フロント側は右上に小さく表示するようにしてみました。運転中、前方は常時目視しているので、リア側だけの表示でも良いですが、常時カメラが動いていることを確認したかったので、この設定にしました。

後日、運転中に段差を乗り越えた際に、この程度の衝撃で本体内蔵のGセンサーが働き衝撃検出録画が始まってしまうのか、ということが多かったので、Gセンサーの感度を鈍くするように調整しました。これにより段差を乗り越える際の検知は大幅に減りましたが、実際の事故等で軽くコツンとぶつかった程度では衝撃検出録画が開始されなかったりする恐れがあるので、常時録画をオンにしておけばカバーできるのではないかと考えています。

便利な機能としては、イベント録画の中に後続車接近録画と駐車監視衝撃録画があリます。駐車監視衝撃録画は取り付けが必要な常時電源ケーブルを別途購入すれば、駐車時でも衝撃を検知すると録画をしてくれる機能です。自分の場合は、そこまで必要だとは考えてないですし、配線の難易度も上がりますので取り付けてはいませんが、駐車時に不安がある方は有効な機能です。

後続車接近録画は、後続車が近づき過ぎると自動的に録画をしてくれる機能で、あおり運転されて急接近された時など、イベント録画として記録してくれるので、SDカードの残容量を気にする場合には、常時録画をしないで後続車接近機能をオンにしておくのもアリかもしれません。

さて、今回は、市販品のドライブレコーダーを隠すところは隠しつつ、なるべく簡単に取り付ける方法を公開しましたが、いかがだったでしょうか?自分で取り付けることで大幅に安く済ますことができるので、出来そうな方はぜひチャレンジしてみてください。ただ、仕上がりやその後の動作については自己責任ですので、そこのところは十分考慮してご判断ください。